この記事では、ネットショップ業界で20年間の経験を持つAOZORAが、ネットショッピングを安全に楽しむための情報や、実際に遭遇したトラブルや解決策を紹介します。
特に、自治体、町内会、学校・PTA、クラブなどで発注担当をしている方にとって役立つアドバイスを紹介します。
さらに、信頼できるショップや商品の見極め方、そしてトラブルを未然に防ぐための具体的な対策についても紹介しています。
最後までお読みいただくことで、安心してネットショッピングを楽しむためのヒントを得ることができます。
1:商品在庫切れから起こる納期遅延
『在庫切れ商品なのに注文ができた』
これは、ネットショップで商品を販売する際には絶対に避けなければならない問題です。
特に対面販売ではなく、顔の見えないオンライン販売では、これが致命的なトラブルになる可能性があります。
しかし、実際にはこのような問題がまったくないわけではありません。
在庫管理のタイムラグにより在庫切れの問題が発生
購入者が商品をカートに入れて注文を確定した後、通常は2-3営業日で発送し到着するのが一般的な流れです。しかし実際には在庫切れの商品であったため、注文を受け付けることができないケースがあります。
勤務当初に私が経験トラブルの中でも多かった事例です。
この問題の原因は、在庫管理のタイムラグによるもので、タイムラグとは、注文のキャンセルや入荷による在庫の増減がリアルタイムで反映されない状態のことです。
在庫切れは、タイムラグだけではなく、ショップ側の在庫管理の不備によって発生することもあります。
本来、受注後にはショップが迅速に在庫状況に気づくべきですが、システム上では在庫があるとみなされるため、受注から発送準備までが自動化されてしまいます。
結果として、出荷作業の段階で初めて在庫切れに気づくことになります。
このような状況になると、購入者へ在庫切れの連絡をしなければならず、受注からかなり時間が経過している場合には、その説明がさらに難しくなります。
正直に在庫管理の不備を説明し、誠心誠意謝罪することが最善ですが、中には「すぐにどこかで用意して届けろ!」と要求され、過去には新幹線を使って商品の配達を行ったこともありました….
このような問題が続くと、信用ガタ落ちどころか精神的な負担も大きくなります。
改善策として
ECサイトの受注管理システムを導入し、受注管理、売上管理、在庫連携がスムーズに行えるようになり、ミスやクレームが徐々に減少しました。
現在、多くのネットショップでは、ECサイトの受注管理システムを導入し、[受注][在庫管理][発送]の一元管理を行っています。
Amazonや楽天など複数のモールに出店しているショップの場合、在庫管理の複雑さが増し、在庫管理にも苦労が絶えないので、ミスもゼロではありません。
購入者側もあとで後悔しないためには、発注後にショップへ在庫状況と発送の確認をすることが非常に重要です。これを忘れずに行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
2:大量発注の際は、見積もり段階で在庫と納期を確認する重要性
年度末や卒業、卒団シーズンに自治体、官公庁、イベント企業、学校関係者からの同一商品の大量注文は、非常にありがたいお客様となります。
なかには、長年のお付き合いがある発注担当者もおり、その信頼関係が築かれているのは、見積もり段階での在庫と納期の確認が徹底されているからです。
私が勤務していたネットショップでは、大量注文の見積もりを受けた際に、以下の点を必ず確認していました。
- 在庫状況: 注文する商品の在庫が十分にあるかを確認します。
- 納期: 大量注文に対応できる納期を設定し、確実に守るための手配を行います。
このような確認を行うことで、発注から納品までの過程で発生する可能性のあるトラブルを未然に防ぐことができました。
信頼関係を維持し、スムーズな取引を続けるためには、見積もり段階での詳細な確認が欠かせません。
↓実際に自治体から大量に注文があったおすすめワンタッチテント記事はこちら
3:寄贈品・記念品の発注後に注意すべきポイント
寄贈品や記念品の注文が確定した後も、以下の点に注意しておくことをお勧めします:
- 発送状況の確認: 発注が完了した後も、発送準備や進行状況を定期的に確認しましょう。ショップ側の在庫管理ミスや手配の遅れを未然に防ぐためです。
- 納期の再確認: 高額注文や特急での配送が必要な場合、納期に関する再確認を行い、確実な配送計画を立てることが重要です。
特にクラブチームや部活動でのイベントにおいて、寄贈品や記念品が手元に届かない事態は、発注担当者にとって大きな問題となります。発注後の管理を徹底することで、冷や汗をかく事態を避け、安心してイベントを迎えることができます。
↓卒団・卒業の記念品トレンドについて紹介した記事はこちら
4:トラブル未然対策:到着後は速やかに検品を行いましょう
注文した商品が届いたからといって安心してはいけません。
商品の到着後は、速やかに検品を行い、問題がないか確認することが重要です。
確認すべき主なポイントは以下の通りです
- 異なる商品が届いた: 注文した商品と違うものが届くことがあります。
- 数量不足: 注文した数量よりも少ない場合があります。
- 破損: 商品が破損して届くこともあります。
このような問題が発生する可能性はゼロではありません。
私が勤務していたショップでは、輸入品が95%を占めており、大量の商品を輸入しているため、すべての商品の検品を行ってから出荷するわけではありませんでした。
ショップを信頼することは大切ですが、届いた商品の確認は購入者自身の責任です。商品が到着したら、必ず確認を行いましょう。この確認作業は非常に重要です!
到着から日数が経ってしまうと、返品に応じてくれないショップもあります。
5:ネーム入れの注文後は、進捗状況と出来栄えを確認しましょう
部活や学校のPTA関係者が、寄贈品や記念品にとして簡易テントやビブスを注文する際、特にネーム入れが必要な場合は、その進捗状況と出来栄えに注意を払うことが重要です。
ネーム入れの注文後は、以下のポイントを確認しておくことをお勧めします。
- 納期の確認: ネーム入れが指定の納期に間に合うかどうかを確認します。
- イメージ画像のやり取り: ネーム入れのデザインイメージ(完成後の実写)を確認し、イメージ通りになるかどうかを確認します。
これらの確認を行うことで、予期しない問題や納期の遅れを防ぐことができます。
注文後にこれらのやり取りができるショップは、安心して取引できる証拠です。
6:トラブル対応が優れたショップを選ぶ重要性
どの業種でもトラブルやクレームは避けられないものです。
これらの経験はできれば避けたいですが、適切に対処できるスキルや知識を得る機会でもあります。トラブルに迅速かつ冷静に対応できるショップを選ぶことが重要です。
トラブル対応が優れたショップの特徴は以下の通りです
- 冷静な対応: どんなクレームにも冷静に対応できるショップ。
- 真摯な対応: お客様の話を最後まできちんと聞く姿勢。
- 解決策の提示: 代替案や解決策を適切に提示できる能力
トラブルやクレームへのノウハウがマニュアル化されているショップは、過去の経験を生かしている証拠です(これは決して良いことではありませんが)
以下のポイントに注意してショップを選びましょう
- トラブルやクレームに対するレスポンスが早いショップ: スピーディな対応が期待できます。
- 信頼できるプラットフォームに出店しているショップ: Amazon、楽天、Yahooなどのしっかりしたプラットフォームに出店しているショップは、審査が厳しく、対応が慎重です。特にAmazonは、出店審査が厳しく、クレームが入るとペナルティを受けることがあります。そのため、慎重に対応しているショップが多いです。
このようなショップを選ぶことで、安心して取引することができます。—–>これが重要です!
7:運送ノウハウを持つショップの選び方
大型商品(例:家具、家電、簡易テントなど)には、宅急便では配送できない商品もあります。
大手運送業者の宅急便サイズには制限があります。
●ヤマト運輸 (クロネコヤマト) 最大200サイズ、30kg以内
https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/send/search/payment/size
●佐川急便
https://www.sagawa-exp.co.jp/service/ (宅急便) 最大160サイズ、30kg以内
https://www.sagawa-exp.co.jp/service/h-largesize/(ラージ宅急便)最大260サイズ、50kg以内
●日本郵便 (ゆうパック) 最大170サイズ、25kg以内
https://www.post.japanpost.jp/send/fee/kokunai/parcel.html
宅急便では配送できない大型商品を扱うネットショップでは、大手運送業者以外の運送会社と契約していることがあります。
これにより、スムーズな配送が可能です。
注文前や見積もり段階で、配送に関する確認をしておくことは重要です!
↓運送会社事情についての詳細記事はこちら